展示会情報 - 2024.06.27“なぜ作業現場で熱中症対策の効果が現れにくいのか”について、地球温暖化対策展で問題と課題を共有しました

現状の問題

職場での熱中症による死傷者数は2021年度を節目に再び増加しています。2022年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は827人(前年比266人・47%増)であり全体の約4割が建設業と製造業で発生しています。また2022年までの5年間では4354人、このうち死者数は125人でした。2017年までの5年間の合計※1と比較すると死傷者数は1.8倍、死者数も1.3倍に増えています。

職場における熱中症による死傷者数の推移
  • 1:2013年は死傷者530人(うち死亡者数30人)

(厚生労働省HPより)

背景の一つには労働者の高齢化があるとも言われており、2022年の総務省の調査では65歳以上の就業者数は過去最多の912万人。建設業は81万人、製造業90万人で10年前よりそれぞれおよそ1.7倍、およそ1.4倍に増加しています。これを受けて厚生労働省は2023年3月に建設や製造業などのおよそ500団体に対し熱中症の危険度を示す「暑さ指数」の活用を強く促しましたが、2023年における職場での熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は1,106人(前年比279人・34%増)と依然増加しています。

スターライトの思い

現場での熱中症による死傷者数をなくすためには、“全員一律” の対策ではなく個々人の体調管理にも踏み込み、“熱に強い人”と“熱に弱い人”に応じた対策が必要ではないかと考えています。具体的には個々人の“熱中症リスクデータの推移を見える化”し熱中症の兆候を分析・察知した結果に基づいて対策をとることで「水を飲む」「休憩する」などの従来手法の効果を更に発揮させることができると考えています。

スターライトの思い

一人ひとりに合わせた熱中症対策

“地球環境対策展”(5/22-24東京ビッグサイト)では多くの現場の管理監督者の方々にご来場をいただき、作業現場での熱中症発症数がなくならない現状や対策内容、熱中症発症者のエピソードなどを専門的な知見をもとに共有していただきました。その上で““熱に強い人”と“熱に弱い人”に応じた対策が必要“という考えに共感していただき、「コラボレーションして一緒に解決したい」というお返事もいただきました。

一人ひとりに合わせた熱中症対策

スターライトはこれからも企業・団体が同じ目標に向かう仲間となりそれぞれが持つ知識や経験を共有することでスパイラルアップを図り、作業現場での熱中症0を目指して問題・課題の共有を進めてまいります。

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