On Your Side Vol.3 OSHIKIRI × STARLITE企業さまとの｢機能｣対談シリーズ

OSHIKIRI：和田さま｢安定した品質と供給体制は大変頼もしいです｣

スターライト工業：大前長年､製パン・製菓用ALPローラーをご愛顧いただきありがとうございます｡オシキリさんは製パン・製菓業界をはじめ食肉・水産分野・化学薬品等の分野に事業展開され､食に関するアワードを国内外で受賞されています｡私たちの商品がその機械の一部としてお使いいただいていることを大変誇りに感じています｡

OSHIKIRI：和田さまありがとうございます｡スターライトさんと開発した｢ALPローラー｣は製パン・製菓機械の基幹部分には欠かせないもので､長年安定した品質での供給体制は大変頼もしいです｡私どもオシキリは､｢人と食｣を結びつける技術を世界に展開してきました｡アジアや中東を中心に海外へ出向くことも多いのですが､“おいしいパンをいつも安心して食べられる”ニーズは､まだまだたくさんあると実感しています｡

安心安全な｢食｣が､“サステイナブル社会の実現”において果たす役割は大きく､おいしさの追求はもとより食の安全性への徹底もこれからますます重要になってくると考えています｡

スターライト工業：大前“サステイナブル社会の実現”に向け､食の安全性へのニーズが高まるのは当然の流れだと私も感じています｡このALPローラーは直接パン生地に触れるものなので､製造段階でも特に衛生面への意識を強く持っています｡

OSHIKIRI：和田さまALPローラーは非粘着素材であるためパン生地を薄く伸ばせることで､パンの品質は格段によくなります｡また清掃性が非常に高いことからメンテナンスの手間は最小限に抑えられ､実際に機械を使って頂いているお客さまからもメンテナンス工数の削減や作業安全性の面で高い評価をいただけています｡

スターライト工業：大前｢気泡をうまくコントロールできる､耐久性にこだわった設計｣

スターライト工業：大前大変うれしいご評価ですね｡ALPローラーはパン生地の中でイースト菌が出す炭酸ガスを抜いて調整する工程を担っていますが､この気泡をムラなくどこまで細かくコントロールできるかがパンのふわふわ感やモチモチ感などの食感につながり､｢おいしいパン｣には欠かせない一つの要素になるのではないかと考えています｡そのためALPローラーの反りや撓みで気泡の抜きムラが出ないよう､変形､劣化や損耗のない耐久性にこだわった設計・製造が必要になってきます｡

OSHIKIRI：和田さま現在のALPローラーになる以前は､粘着性の高いパン生地からいかに効率的にガス抜きをするかに大変難儀している状況でした｡それは生産プロセスの中で “パン生地をどこまで薄く伸ばせるかの格闘”とも言うほどで､いくつもの課題に対し何度も試行錯誤を繰り返し､スターライトさんとの二人三脚で試作を重ねていきましたよね｡当社での最終実機評価テストをクリアできた時は一緒になって喜び合えて､本当にうれしかったことを覚えています｡

スターライト工業：大前ご相談をいただいた時は｢ALP素材でローラーを長尺｣にできれば解決できると考えていたのですが､長尺のALPローラーを安定した品質でいかに製造するかが難題でした｡｢材料開発｣｢形状設計｣｢生産技術｣などでいくつもの課題解決を進めていかなければならず本当に大変だったことを覚えています｡

なかなか考えていた通りの成果が出せず気分の晴れない日も多かったのですが､ある日街角で小さいお子さま連れの親子が楽しそうにパンを選んでいる姿を見かけた時は､思わず頬がゆるんでしまい､また使命感を強くできたことを今でも鮮明に覚えています｡今振り返ってみればいろんな経験ができましたし､ALPローラーは私の誇りですね｡

OSHIKIRI：和田さま素敵なお話ですね！その時の笑顔と幸せをもっと多くの人に広めていきたいですし､そこにやりがいを感じます｡価値観を共有して開発できるからこそいいものがうまれるのだと確信しています｡そうだ､大前さん。お一つ食パンいかがですか？気泡ムラがない感じ分かりますか〜？

スターライト工業：大前はい！いただきます。均一に旨味が広がるというか､とにかく美味しいです笑｡

改めて､革新を続けた先にある体験が実を結び､それがいずれ当たり前となっていって､社会がほんのすこし良い方へ進むんじゃないかと思えることが嬉しいんだなと｡パン食べて感動しています｡これからも､トライボロジー技術でご期待を超えるような提案をしてまいります｡いつでもお声かけください｡本日はありがとうございました!