お知らせ - 2025.05.30「日本機械学会 関西支部2024年度関西学生会卒業研究発表講演会」にて近畿大学との連名で「水静圧軸受(非接触軸受)」に関する研究成果を発表しました

環境への負荷が小さい「水」を潤滑流体とした「水静圧軸受」の共同研究を近畿大学と進めております。水静圧軸受は外部から高圧流体を供給することにより非接触で回転軸を支えることができるため、製造機械の回転軸および軸受からの摩耗粉の発生を抑えることが可能です。

今回は、先行開発で共同開発した空気軸受(静圧気体軸受)を使用し、潤滑流体を空気から水に変更して試験評価を行い、以下2件の成果発表を行いました。

  • 小型軸方向スロット絞り水潤滑軸受の負荷容量特性

    軸方向型スロット絞り静圧気体軸受(共同開発品)を対象として、軸受性能に寄与するスロット隙間、軸受すきまの違いによる負荷容量特性評価を行い、CAE解析値と比較しました。結果、実験値とCAE解析値はほぼ一致しており、CAE解析精度は十分に確保されていることを確認しました。

  • 円周方向型および軸方向型スロット水潤滑軸受の動特性評価

    円周方向型(従来品)および軸方向型(共同開発品)スロット絞り静圧気体軸受の2種類を用いて、軸回転時の軸心挙動について評価を行いました。結果、軸方向型(共同開発品)は円周方向型(従来品)よりも軸回転時の軸振れが低減していることを確認しました。

本研究の成果を、実用の水静圧軸受設計へ活かし、食品製造ラインなどの製造機械の高クリーン化や長寿命化によるメンテナンス負担軽減の実現につなげてまいります。

なお発表された同大学の研究生は優秀な講演に対して贈呈されるBest Presentation Awardを受賞されました。

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