お知らせ - 2022.11.18「トライボロジー会議2022秋 福井」にて九州大学との連名で「摩擦・摩耗に及ぼす高純度水素雰囲気の影響」の研究成果について発表いたしました
トライボロジー会議 は、日本トライボロジー学会が主催し毎年2回開催されるもので、全国の大学、研究所、企業の現場から多くのトライボロジストが集まり研究成果が発表、討議される学会です。
今回の成果発表は「高温・高速条件下におけるPPS充填PTFE複合材の摩擦・摩耗に及ぼす高純度水素雰囲気の影響」など2つのテーマについて、九州大学大学院工学研究院機械工学部門とスターライトが連名で行うもので、水素ステーション水素ガス圧縮機内部のピストンリングで発生するシール部材の過度な摩耗や破損による材料の変化にフォーカスしたものです。
本研究では、水素ガス雰囲気下でのPTFE系摺動(しゅうどう)材及びPPS系摺動材の摺動界面で発生する「トライボケミカル反応」に着目して、摺動時の転移膜形成のメカニズムについて研究しました。表面分析にはXPS等の分析機器を駆使してトライボ膜の形成メカニズムを考察、PPSの摺動には大気中の水分や酸素が寄与していることがわかりました。
本研究の成果は、水素ステーション等に使用される長寿命・高性能なシール部材開発に役立てられ、装置のメンテナンスコストの削減によって水素ステーションのさらなる普及に寄与してまいります。
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