新開発・新サービス - 2026.05.26 大阪工研協会の『第76回 工業技術賞』を受賞―圧縮機用シール向け低線膨張樹脂材の開発―

第76回 工業技術賞 受賞

圧縮機用シール向け低線膨張樹脂材の開発が、『第76回 工業技術賞』を受賞しました。本賞は、産業の発展に寄与する優れた技術を表彰するものです。

審査員からは、「樹脂としての概念を打ち破る機能を創出すべく、設計技術や配合技術、成形技術の最適化によりPTFE(ふっ素樹脂)の短所である高線膨張(温度変化による膨張や収縮)を改善し、また、これにより低下するはずの靭性(割れにくい・衝撃に強い・変形に耐える)を維持し、トレードオフの関係にある機能を両立させた樹脂材料を開発した」との講評をいただきました。

近年、カーボンニュートラルの実現に向け、水素やアンモニアなどの次世代エネルギーの活用や、二酸化炭素の回収・利用・貯蔵(CCUS)が進んでおり、これらのガスは高圧で充填し輸送・貯蔵されます。それに必要なガス圧縮機では、気密性が高く長寿命な「シール」が重要な役割を担っています。

今回受賞した開発材は、ターボ圧縮機向けのラビリンスシールに採用されており、温度変化による寸法安定性が求められるしゅう動部材において、金属代替材料としての適用が進んでいます。今後は、軽量化や耐薬品性が求められる産業分野での新たな展開を目指します。

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