お知らせ - 2023.11.24「日本機械学会 2023年度 年次大会」にて近畿大学との連名で「静圧気体軸受(非接触軸受)」に関する研究成果を発表しました

クリーンな環境下でも「空気」を潤滑流体とする「静圧気体軸受(非接触軸受)」は外部から圧縮空気を供給することにより非接触で回転軸を支えることができるため、機械装置の回転軸および軸受からの摩耗粉の発生を抑えることが可能です。

今回は、以下2件の成果発表を行いました。

  • 軸方向型スロット絞り静圧気体軸受(共同開発品/樹脂製)の動特性評価

    軸方向型および円周方向型(従来品)スロット絞り静圧気体軸受の2種類を用いて、試験軸を回転させた状態での負荷容量を計測し、軸回転がおよぼす負荷容量への影響について調査した。結果、軸方向型(開発品)は円周方向型(従来品)よりも負荷容量が大きくなり、軸回転時の軸振れを抑えることができた。

  • 軸方向型スロット絞り静圧気体軸受(共同開発品/樹脂製)の軸表面圧力分布の計測

    軸方向型スロット絞り静圧気体軸受の軸偏心がおよぼす軸表面の圧力分布への影響について調査を行った。結果、実験値とCAE解析値はほぼ一致しており、CAE解析精度は十分に確保されていることが確認できた。

本研究の成果を、実用の静圧気体軸受設計へ活かし、食品製造ラインなどの製造機械の高クリーン化や長寿命化によるメンテナンス負担軽減に貢献してまいります。

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