新開発・新サービス - 2021.12.17繊維100%で耐高熱防疵マットを新開発、実用化を始めました
繊維100%の耐高熱防疵マット(TT材)の摩耗量はフェルト製の耐熱摺動材と比較して約1/100、リユースサービスのご利用でコストメリットと廃棄量の大幅削減を実現しています。
<サステナブルへの取組み>
アルミ業界を始め鉄鋼・非鉄などの生産現場のなかでも300℃を超えかつ摺動のあるような特に条件の厳しい生産現場で使用される耐熱摺動材には、その寿命が短いことや相手材に疵が付いてしまうという課題があります。
このTT材の摩耗量は、通常使用されているフェルト製の耐熱摺動材に比べ約1/100(材質比較試験による)に抑えられることから、摩滅・脱毛がしにくく耐熱摺動材の長寿命化や作業環境の改善につながっています。さらに使用済のTT材はリユース(回収・再縫製・再利用)できることから、廃棄量を大幅削減することでよりサステナブルな製造現場づくりの実現にお役立ていただいています。(回収・再縫製・再利用の活用には一定の条件がございます。)
<コストメリット>
耐熱摺動防疵材のコストメリット
実証試験結果では、現行品と比較して年間換算で1枚あたり約35万円(約2倍)のコスト削減効果の事例がございます。
<機能について>
相手材への低攻撃性
PBOフェルト材と比較し、特に押出直後のアルミ材を変形や疵から防ぐ点で同等以上の低攻撃性を持っています。
耐摩耗性に優れ摩滅・脱毛しにくい
従来のフェルトでは繊維の脱落と短繊維先端部の摩滅が同時に進行しますが、今回開発したTT材(多重立体織り)では繰り返しの摩擦によって繊維がせん断し、そのせん断先端部より摩耗が進むメカニズムです。多重立体織りのTT材は耐摩耗性に優れ摩滅・脱毛しにくい構造といえます。
ガラスクロス材と比較し低刺激性、耐摩耗性、耐熱性に優れる
TT材はガラス繊維を使用していないことから繊維粉の飛散も殆どなく、クリーンな職場環境を維持出来るとともに耐熱摺動材の交換頻度も減少します。
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